日英韓共同制作「ヨーグルトをさがせ!~Looking For Yoghurt〜」は、4月の韓国・ソウルリハーサルを経て、ただ今英国バーミンガムレパートリーシアター(愛称REP)にて総仕上げの段階に突入。いよいよ今週末5月15日(金)には 、”THE DOOR” で初演の幕を開けます。劇作家として参加している西田豊子の、バーミンガムレポートをお届けします。
◆バックドロップ完成!
私がロンドン経由で稽古場に合流したのは5月6日。客席数150程の、REPの小劇場スペース“The Door” に足を踏み入れたとたん、舞台一杯に吊られた3枚のバックドロップ(背景幕)に目を奪われました。美術デザイナーは韓国の若手女性美術家パク・スヨンさん。彼女は、韓国の伝統文様をモチーフに、「ヨーグルトを探せ!」の舞台設定である「世界のどこかの大都会」の、無機質な美しさを表現しようと、自ら手縫いでこの幕を製作しました。
◆マドモワゼル・アイリーン登場!
5月5日にスタートしたリハーサルでは、新たに振り付けのアイリーン・ディビットさんを迎え、劇中最大の見せ場「ブラジル」シーン始め、フィジカル(身体的)な表現がダイナミックに、そして美しくシェイプアップされました。アイリーンは、フランス出身でロンドンを拠点に活動。ソウルリハーサルでの成果やキャラクターの個性を元に、時には大胆・時には繊細な動きを、俳優達と共に創りだして行きました。俳優達もスタッフも、彼女のフランス語風アクセントの柔らかい話し声と青い瞳のファンに。彼女は仕上げのリハーサルにも再び登場の予定です。
◆今週はランスルー週!
先週末の土曜日、ソウル以来初めランスルー(通し稽古)を見ました。ソウルで大胆に手を入れた場面や新たな振り付け場面も含めて、各シーンがダイナミックに展開し、作品全体の骨格が力強く立ち上がってきていると感じました。
わがAsibinaの叶雄大くんも、REPの芸術監督に「天才!」と言われた身体技と遊び心溢れる創造性で作品全体の牽引車の役割を果たしています。
今日月曜からはテクニカル面を含めながら1日二回のランスルー体制。細かな部分まできっちり詰めながら、初日へ向け良き緊張感が高まっています。
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Toyoko,NISHIDA
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ピーター・ウィルソン(イギリス/脚本・演出)による作品ブログはコチラ→http://hanyongtheatre.blogspot.com/(英語のみ)
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2009年夏!アートインAsibinaでは、「紙のおとぎばなし」公演も行います!
「紙のおとぎばなし」公演情報は、特設ページ→http://www.asibina.com/paper/へ
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「ヨーグルトをさがせ!」特設ページも、現在作成中です。