2008年9月から始まった、平成20年度文化庁 本物の舞台芸術体験事業「ねこはしる」の全行程が終了しました。アートインAsibinaでは、今年度初めて実施した事業でした。
「ねこはしる」公演にプラスして、子どもたちによるショートストーリー「5分間 のはらものがたり」を一緒に創作し、本公演のプロローグとして上演すると言う内容を
新潟県・富山県・福井県・京都府内の小学校、計12校にて、それぞれオリジナルの「のはら」を創作・上演しました。
子どもたちの創作した「のはら」は、各校それぞれオリジナル
新潟県長岡市では、子どもたちのアイディアで「トキ」が登場しました。
学校でチョウチョの学習をしている学校では、我々も知らないような様々な種類の「チョウチョ」が、また、子どもたちから"野原のイメージ"を聞くと「先週、校庭を熊が横切っていった!」など、熊やイノシシも登場。
2月の追加実施の際には、降り積もる「雪」や「雪解け」、春が訪れる様子などを、イメージ豊かに全身を使って、感性豊かに表現してくれました。
台本も何もない段階から子どもたちと一緒に創作を行い、彼ら自身の持つ身近な「のはら」のイメージを立体化、さらには上演することで、仲間とともに分かち合う力強い自信を得てくれたと思います。
また、本編のプロローグとして同じ学校の仲間と一緒に「5分間 のはらものがたり」を観て、「のはら」のイメージを共有することで、「ねこはしる」の物語が、学校の帰り道の"あの野原"、学校の裏の"あの野原"で起こっている出来事のように感じてくれているようでした。
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・2008年11月に実施した「ねこはしる」公演+「5分間 のはらものがたり」の記事
・2008年9月に実施した「オリジナル野原物語を創ろう!」創作ワークショップの記事
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平成20年度文化庁 本物の舞台芸術体験事業
主催.文化庁・各都道府県教育委員会・各市区町村教育委員会
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◆文化庁 本物の舞台芸術体験事業とは?
本 事業は、舞台芸術を鑑賞するだけでなく、児童・生徒が公演団体と共演(演奏・演技など)することで表現活動の機会を提供することを目的に、文化庁が地域 の教育委員会と協力して行う体験事業です。共演に向けて、各芸術団体は、本公演とは別日程で児童を対象としたワークショップを実施して、公演当日、作品に さまざまな形で共演します。