2008年5月25日~30日の間、新宿区の芸能花伝舎にて
日本・イギリス・韓国共同制作プロジェクトのディバイジングワークショップを行いました。
先週の韓国ソウルでのワークショップに引き続き、今度は日本。
5日間と言う短い期間ではありますが、非常に充実した創作となりました。
イギリスからは、プロデューサー、演出・劇作家と俳優2名
韓国からは、プロデューサー、劇作家、デザイナー、俳優2名
日本からは、プロデューサー、劇作家、アートインAsibinaの俳優9名と、イギリス留学中の俳優1名が東京に集いました。
俳優によるワークショップは、創作に向けてポイントを絞り
さまざまなキャラクターに挑戦し、登場人物のキャラクタリゼーション探り
場所・目的などをより明確にして、俳優たちのインプロビぜーションによって
たくさんの短いシーンを創作していきました。
例えば・・・「ある町の片隅にある工事現場」
工事は途中で止まっており、町の子どもたちは大人から
「そこに近づいてはならない」と言われている。
演出家から、俳優14人それぞれにキャラクターと目的が与えられ
インプロビゼーションスタート。
初めて出会った子どもたちは何をするか?
言葉が通じない人と、どのようにコミュニケーションをとるか?
14人の俳優により、一瞬で稽古場は工事現場となり、さまざまなドラマが生まれました。
その他にも、日本・イギリス・韓国の国民性の違いをテーマにしたワークショップや
キャラクターを擬動物化して、言葉を用いないシーンを創作したり
また、韓国同様日本でも、実際に子どもたちの元に赴き
子どもたち対象にワークショップを行いました。
※世田谷区代沢小学校新BOP・所沢クリドラタウンでの活動の様子はコチラ
さまざまな危機的状況に立たされた子どもたちは、
どのように問題を捉え、如何にして立ち向かっていくか?
イギリス人なら?韓国人なら?日本人なら?どうやって問題を解決するか?
最終日には、日本・イギリス・韓国の俳優3名による
インプロビゼーションによるシーン創作を行い、作品の形が見えてきました。
そして、後の演出家・劇作家ミーティングにて、
このプロジェクトで創作する作品のタイトルが決定しました!!
タイトルは・・・
「Looking for Yoghurt」(英語)
「요거트를 찾아라 !」(韓国語)
「ヨーグルトを探して」(日本語)
・・・!?
出演は、日本・イギリス・韓国の俳優3名と音楽家1名
言葉は極力用いずに、俳優は自国の言語で話し、観客はそれぞれの言語どれかを聞いていれば、何が起こっているか分かる!
・・・!?
演劇が、未来を生きる子どもたちにどのような知恵を伝えることができるか?
また、子どもたちは、生きるためにどのような知恵を持っているのか?
異文化の交流を通じて見えてくる真実を追究して、作品を創作していきます。
次回は、2008年10月、イギリス バーミンガムにて創作ワークショップを行います。
■日英韓共同制作プロジェクト
このプロジェクトは、日本・イギリス・韓国の児童青少年演劇
及び、芸術教育の専門家が「異文化交流」と「子どもたちの知恵」をコンセプトに、
2009年公開を目指し作品を創作するプロジェクトです。
アートインAsibinaからは、プロデューサーの下山 久・劇作家の西田豊子
俳優メンバーが参加し、日本での創作活動のコーディネイトを行っています。
■日英韓共同制作プロジェクトのブログはコチラ
Looking for Yoghurt (英語のみ)
---Tatsuo,SHIROTA