2008年5月18日~23日の間、韓国ソウルにて
日本・イギリス・韓国の俳優・演出家・劇作家による作品創作プロジェクトの
創作ワークショップに参加しました。
「異文化交流」「子どもたちの知恵」をテーマに
各国の芸術教育の専門家たちが、ディバイジングによる作品創作を行い
2009年公開を目指す国際共同制作プロジェクトです。
各国から、プロデューサー・劇作家・演出家・俳優
ホスト国の韓国からは、国立芸術大学(The Korean National University of Arts)の学生たち
日本からは、劇作家の西田豊子・俳優の城田龍生が参加しました。
演出家・劇作家のナビゲートにより、俳優たちは、各国の国民性をイメージした活動や、コトバが通じない相手とどのような遊びをするか?小学校でトラブルが起こった!など、さまざまにインプロビゼーションによる創作を行いました。
ディバイジングワークショップを通して見えてきた、各国の文化・国民性の違いは非常に興味深いモノでした。
例えば、日本と韓国は実際の距離は非常に近いですが、国民性は大きく異なり
爆発的に感情表現する韓国に対して、内面に深く感じる日本
実際の距離は離れていようとも、感情表現に置いては、日本はイギリスと共通する部分を感じました。
また、文化(都市建造物など)においては、日本と韓国は非常に似ており、イギリスのそれは大きく異なっています。
俳優によるワークショップの他に
子どもたちが「生きるための知恵」をどのように捉えているか知るために
韓国の小学校2箇所でもワークショップを行いました。
子どもたちの、「知恵」の捉え方や、特に「日本」に対する考え方に非常に驚きました。
日本に対してのイメージを立体化する活動では、真っ先に「ドクト(竹島)」が登場します。ですが、日本に対する嫌悪感が全面にあるわけではなく、日本人の私に対しても、何ら拒否することなく受け入れるスタンスを持っています。
また、3人組で「親子」と言うテーマで立体写真を創作した際は
日本人の私を、カラダごと受け入れ、3人の頬が触れあうぐらいに近く抱き合ったポーズを創りました。
各国の違いや共通点が、作品にどのように反映されていくのか?
異文化の子どもたちがそれぞれに捉える「知恵」とはどのようなものなのか?
次回は、5月25日~30日まで、東京にて創作ワークショップを実施いたします。
---Tatsuo,SHIROTA
■日英韓共同制作プロジェクト
このプロジェクトは、日本・イギリス・韓国の児童青少年演劇
及び、芸術教育の専門家が「異文化交流」と「子どもたちの知恵」をコンセプトに、
2009年公開を目指し作品を創作するプロジェクトです。
アートインAsibinaからは、プロデューサーの下山 久・劇作家の西田豊子
俳優メンバーが参加し、日本での創作活動のコーディネイトを行っています。
■日英韓共同制作プロジェクトのブログはコチラ
Looking for Yoghurt (英語のみ)