8 月26日、アートインAsibinaが開催している地域子ども教室「あかね達人塾」に行ってきました。この事業は文部科学省が全国の民間団体を通して行っ ている"子どもの居場所"を作る教育事業で、アートインAsibinaでは埼玉県所沢市にあるあかね保育園の親子サロン棟を会場に通年開催しています。
この日は月に一度の「達人アラカルト」の日。いろいろな遊びを通じて文化を体験する内容です。8月のアラカルトは、その名も"夏遊びの達人"。身近な夏の遊びをとことん楽しむことが狙いでした。
10 時。虫籠と虫捕り網を抱えた小学生達が集まって来ました。ちょっと緊張気味の初参加の子や、去年の子ども教室「あかね子どもとじじばばのドラマ 教室」に来ていた懐かしい顔ぶれ、皆勤参加のベテラン組も一緒になって、大人子ども総勢18名の一団は近所の原っぱへ出発しました。
午前中のメニュー"虫捕り"です。
バッタ、カマキリ、トンボ、アゲハ蝶、トカゲ、カナヘビ・・・。時折やってくるアブに注意しながら、みんな夢中で捕まえました。籠いっぱいにバッタを捕まえた子も、両手にトカゲを三匹も這わせて笑う子も、満足げに原っぱを後にしました。
保育園のサロン棟に戻ると、園の先生と一緒に男の子が二人、台所でせっせと働いています。この日の昼食は"流しそうめん"。虫捕りチームも竹を洗いホースをセットして、お椀と箸を用意したら準備完了。
キャーキャー言う楽しげな声が庭にこだまし、みずみずしく転がるトマトやキュウリも頬張って、みんなお腹いっぱいになりました。(ふくれたお腹は食後の片付け&雑巾がけで調整しました。バリバリ働く高学年の姿は凛々しかったです。)
午後のメニューは"水鉄砲"。
近くの小学校の校庭をお借りして、駆けずり回って楽しみました。最後にはウンテイにトイレットペーパーで景品のおやつを吊し、それを水鉄砲で撃ち落とすゲームも。終わった子は"お邪魔虫"としてウンテイを往復し、びっしょり濡れて大笑いしてました。
園に戻り、それぞれ獲得したおやつを食べ、"また来るね~"の声と共にこの日の活動が終わりました。
子どもの玩具の変容や、地域の自然環境の変化は、子ども達の遊ぶ力・興味を持つ力・探求する力・想像し創造する力にも大きな影響を与えます。
とはいえ、この日集まった子ども達は夏遊びの達人ばかりで、その伸びやかな好奇心に私たち大人が圧倒されることもしばしば。"子どもにいろんな体験を!"と気負うのではなく、大切なのは"きっかけの創造"なのかも知れません。
あかね達人塾では、これからも子ども達の遊びの環境や教育環境について、現場を通して考えていきたいと思います。
9月のアラカルトは23日。
10月は28日。
内容はただいま企画中。飛び入り参加も大歓迎です。
毎週一回の「子どもとおじいちゃんの囲碁サロン」も開催しています。
(活動日時はアートインAsibina;電話03-5338-7929;へお問い合わせ下さい)
「あかね達人塾」(平成18年度文部科学省委託地域子ども教室推進事業)
主催:特定非営利活動法人アートインAsibina
協力:社会福祉法人さやまが丘保育の会あかね保育園
後援:所沢市教育委員会
(Sugi)